1864年出版(初版)/エッチング、アクアチント、バーニッシャー、ドライポイント(?)
24.5×35.0cm
SUMMARY作品解説
《恐れる者にとっては、影も恐怖である》との諺が付されている。漆黒の夜空にぬっと立つ、得体の知れない巨大な化け物と、おびえる兵士たちの群れ。不可解な“影”のようなものを盲目的に恐れる人間の愚かさが描かれる。兵士を描くのは、対仏独立戦争の忌まわしい記憶によるものであろう。
ARTIST作家解説
フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス
Francisco de Goya y Lucientes1746-1828
スペインを代表する画家、版画家で、首席宮廷画家。スペイン北東部サラゴーサ地方に生まれる。初めタピスリーの原画制作に従事していたが、ベラスケスを知り、真実を求める写実的傾向を強めていく。ゴヤの肖像画における写実主義は、しばしば鋭い心理描写にまで到達している。大胆な技法と鋭い心理洞察、特に版画に見られる幻想的特質は、ドラクロワを始めフランス・ロマン主義の画家に圧倒的な影響を及ぼした。
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