備前 南北朝時代 建武2年(1335)/鉄、鍛造
刃長79.2cm、反り2.2cm
SUMMARY作品解説
本作は、よく詰(つ)んだ板目肌に杢目が交じり美しく、直刃(すぐは)調の小丁字に直足が入った刃文が焼かれ、やや磨上(すりあ)げられてはいるが、身幅の広い堂々たる太刀姿を今に伝えている。 細川護貞氏旧蔵。昭和25年(1950)、国の重要文化財に指定されている。
ARTIST作家解説
近景
Chikakage
備前国(岡山県)は、平安時代から現在に至るまで日本刀の代表的な産地として、長い歴史と伝統を持つ。とりわけ平安・鎌倉・南北朝・室町の各時代には優れた名工を数多く輩出した。近景は、鎌倉時代後期に現れた長船派初期の巨匠光忠、長光に連なる名工で、その活躍期は鎌倉時代後期から南北朝時代にかけてである。長船派初期の作風は、当時の質実剛健な武士団の気風を反映して身幅(みはば)の広い猪首(いくび)風の太刀姿で、美しい板目(いため)・杢目(もくめ)肌の地肌に、匂(にお)い本位の純然たる丁字(ちょうじ)乱れを焼くなどの特徴がある。
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INFORMATION作品情報

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