明・正徳年間(1506-21)/
高5.4cm、口径29.4cm、底径18.8cm
SUMMARY作品解説
口縁部が外反する盤。内面底部に柘榴の花木文を描き、立ち上がり部に石榴・茘枝・桃・柿の折枝文が配され、外面に宝相華唐草文が描かれている。青花の青と黄釉の黄が鮮やかなコントラストをみせ、補色関係の色調の対比が独特の色彩効果を醸し出している。底裏には、ニ重圏線内に3字2行の青花銘。
ARTIST作家解説
景徳鎮窯
Jing-de-zhen Ware
五代時代から今も続く窯。窯跡は、江西省景徳鎮市一帯に分布。五代時代には、青磁・白磁が作られ、長江以南で発見されている最古の白磁窯。北宋時代には、いわゆる青白磁を完成させる。元時代には白磁が主流となる。元時代後期には青花磁器を生み出し、以後中国を代表する窯業地に発展。明時代には「御器廠」と呼ばれる官窯が置かれ、青花磁器とともに本格的な五彩磁器も作られるようになる。清時代には、粉彩磁器が開発された。なお、明時代後期から清時代前期には、民窯で青花磁器(芙蓉手・古染付・祥瑞)、五彩磁器(天啓赤絵・色絵祥瑞)など多種多様な磁器が生産され、ヨーロッパをはじめ各地に輸出された。