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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

青磁酒会壺 Wine Jar, Celadon

元(14世紀)/

高30.7cm、口径26.0cm、胴径34.2cm、底径20.5cm

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教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

胴が強く張った蓋付壺は「酒会壺」と呼ばれ、酒を貯めておく器であったとされる。茎を模した摘みが付く蓮葉形の蓋に彫られた葉脈以外は無文で、清澄な青磁釉が美しい。南宋時代末期の類品が四川省遂寧市で発掘されたほか、縦方向の鎬が施された類品として、金沢貞顕(1333年没)の蔵骨器と伝えられる壺(横浜市称名寺蔵)や、新安沖沈船のものが知られている。古い木箱の蓋表に「碪酒會 共蓋」の墨書がある国内伝世例。

ARTIST作家解説

龍泉窯

Long-quan Ware

唐時代から清時代の窯。窯跡は、浙江省麗水市龍泉市を中心に広く分布。唐時代から、青磁のほか黒釉も生産。青磁の本格的な生産は北宋時代に始まり、灰色がかった淡い色の釉調、淡青釉が特徴で、実用器のほか多嘴壺などの明器が作られた。北宋時代後期には緑青色の釉色が多くなり、南宋時代には明るい青色、粉青色の青磁(砧青磁)が出現する。元時代には、酒会壺や盤などの大型品も作られるようになり、貼花文や刻花文などの器面装飾が多用され、青緑色の青磁(天龍寺青磁)が主流となる。明時代前期には碧緑色の上質な青磁(七官青磁)も生産されたが、中国陶磁の主流は青磁から景徳鎮窯の青花磁器や五彩磁器に移っていく。また、北宋時代末期以降、海外に広く輸出され、わが国にも多数請来されている。日本に向けて出航し1323年頃に沈没した、韓国の新安沖沈船から引き揚げられた約22,000点の陶磁器のうち、龍泉窯青磁は約80%を占める。

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