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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

青磁八卦文香炉 Incense Burner with Design of Eight Trigrams, Celadon

南宋-元(13-14世紀)/

高8.8cm、口径14.2cm、底径6.0cm

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教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

中国の古銅器「奩(れん)」を模した形で、胴には占いの算木を組み合わせた八つの形象である「八卦」がデザインされている。1323年頃に中国寧波を出発し博多に向かう途中、韓国の新安沖で沈没した貿易船から類品が発見されており、その製作年代や日本への輸入時期が推測できる。また、鎌倉市の材木座付近で発掘された火葬骨蔵器としての使用例が確認されている。「碪青磁 香爐」と金字で記された黒漆塗の箱に納まる。

ARTIST作家解説

龍泉窯

Long-quan Ware

唐時代から清時代の窯。窯跡は、浙江省麗水市龍泉市を中心に広く分布。唐時代から、青磁のほか黒釉も生産。青磁の本格的な生産は北宋時代に始まり、灰色がかった淡い色の釉調、淡青釉が特徴で、実用器のほか多嘴壺などの明器が作られた。北宋時代後期には緑青色の釉色が多くなり、南宋時代には明るい青色、粉青色の青磁(砧青磁)が出現する。元時代には、酒会壺や盤などの大型品も作られるようになり、貼花文や刻花文などの器面装飾が多用され、青緑色の青磁(天龍寺青磁)が主流となる。明時代前期には碧緑色の上質な青磁(七官青磁)も生産されたが、中国陶磁の主流は青磁から景徳鎮窯の青花磁器や五彩磁器に移っていく。また、北宋時代末期以降、海外に広く輸出され、わが国にも多数請来されている。日本に向けて出航し1323年頃に沈没した、韓国の新安沖沈船から引き揚げられた約22,000点の陶磁器のうち、龍泉窯青磁は約80%を占める。

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