三彩花文盤 Dish with Design of Flower, Three-colour Glazes
遼(11-12世紀)/
高6.7cm、口径24.8cm、底径8.3cm
SUMMARY作品解説
遼三彩は、遼時代後期に盛んに作られている。皿や盤がよく知られており、型作りで形や文様の輪郭が表されているのが一般的である。文様で最も多いのが花文であるが、遼の花文は、褐色の花の両側に緑色で葉をつける文様構成が多い。本作品もその文様構成ではあるが、文様に型押しなどの輪郭はなく、そのまま白化粧の上に花文らしき褐色釉をおき、その両側には、葉とおぼしき緑釉をのせる。精巧さはないが、遼三彩独特の素朴さに溢れた作品である。