灰陶加彩雲気文尊 Liquor Jar with Design of Cloud, Painted Earthenware
後漢(1-2世紀)/
高17.2cm、口径27.9cm、底径27.5cm
SUMMARY作品解説
奩(れん)ともいうが、奩は鏡箱を指す呼称である。これは酒を入れる器であり、温酒尊と呼ぶべきである。筒型の器の底に、梟(しきょう)の形の足が3本付いている。珍しいのは胴に描かれた雲形の文様で、赤、緑、黒、紫の絵具で波形の雲気文が表現されている。前漢時代の漢墓の壁画に通ずる彩色、文様であり、興味深い作品である。雲気文は灰陶加彩雲気文双耳壺のような規格的な文様ではなく、フリーハンド風であり、他にあまり例がない。