加彩耳杯 Cups with Handles, Painted Earthenware
後漢(1-2世紀)/
大:高4.2cm、長径12.1cm、短径10.6cm、中:高3.7cm、長径10.2cm、短径9.0cm、小:高3.1cm、長径8.8cm、短径7.8cm
SUMMARY作品解説
耳杯は「さかずき」のことで、案はお盆をさす。本来は漆器で作られるが、これは墓の副葬品として土で作られており、赤と黒の絵具で彩色することで漆器の質感を表している。杯と案は一具であり、そろっているのは珍しい。おそらく華北の前漢墓から出土したと考えられる。冥界での死者の宴を願い、副葬したのである。さらには華北では華南産の漆器が人気があったことが窺えて興味深い作品である。