文政10年(1827)/木版多色刷 大判錦絵四枚続の内
38.5×26.0cm
SUMMARY作品解説
「双蝶々曲輪日記」の五段目。遊女の吾妻と駆け落ちした山崎与五郎は、吾妻の身請けを進めていた侍、平岡郷左衛門に見つかってしまい、こっぴどく痛めつけられているところを、関取の濡髪長五郎と放駒長吉に救われる。しかし与五郎は気がふれてしてしまっていた。秋の淀川堤の菜種畑。頭に紫の病鉢巻きをした与五郎が蝶々を追って踊っている。傍らには吾妻が心配して声をかけている。ここでは、狂乱した与五郎が「ヤア長五郎か、コリヤ長吉、われも長、われも長、二人あわせて蝶々とまれ、菜種にとまれ」と、ふたりの相撲取りの蝶々髷を菜種の花でぶつシーンがある。
ARTIST作家解説
戯画堂芦ゆき
Gigado Ashiyukifl. 1813-1833
文化10年(1813)頃から天保6年(1835)頃まで上方で活躍した浮世絵師。はじめ有楽斎長秀の門人として絵を学び、のちに浅山芦国の門人となった。役者の表情やしぐさなどの大胆な表現に優れた手腕を発揮し、よし国や国広とともに、文政年間(1818−1830)の上方浮世絵の中心を担った。門人に幸国がいる。
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INFORMATION作品情報

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