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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

短刀 無銘 Tanto: Unsigned

相模 鎌倉時代末期(14世紀)/鉄、鍛造

刃長27.5cm、反り0.1cm

画像のご利用について
教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

本作は、松平忠直ゆかりの松平家旧蔵で、初代の越後守宣富が、享保3年(1718)4月17日、襲封(しゅうほう)の挨拶に登城した際、将軍徳川吉宗より下賜されたもの。形状は、平造(ひらづくり)で三ッ棟、反りわずかにつき、鍛えは、板目に杢目(もくめ)が交じり、肌立ち、地沸(じにえ)がよくつき、地景(ちけい)がしきりに入(はい)る。刃文は小互の目に小湾(このた)れ交じり、僅かに砂流(すなが)しかかり、匂(にお)い深くしきりに金筋(きんすじ)、稲妻を交えるなど、相州然とした華やかな作域となっている。 本刀には、後藤家の揃い金具が付され、鞘は石目金地に蛭巻(ひるま)きの平蒔絵、五三の逆さ桐を高蒔絵(たかまきえ)した拵が付属する。

ARTIST作家解説

伝 行光

Attributed to Yukimitsu

行光は俗名藤三郎、五郎入道正宗の父と伝わり、兄大進坊祐慶とともに相州伝の元締格にあたる巨匠である。初期の作風は、身幅(みはば)は狭く、反(そ)り強く刃文は直刃(すぐは)かほつれ刃、小乱(こみだ)れのおとなしい出来。後期は、身幅が広めになり、反りがつき刃文は大模様になり、沸(にえ)多く金筋(きんすじ)・稲妻を交えた華やかな出来になる。

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