17世紀末-18世紀初/ブロンズ
高104.0cm、幅48.0cm、奥行30.0cm
西洋絵画 ルネサンスから20世紀まで
会期:2025年01月11日 (SAT)~2025年03月23日 (SUN)
東京富士美術館:新館・常設展示室2
西洋絵画 ルネサンスから20世紀まで
会期:2025年04月12日 (SAT)~2025年06月22日 (SUN)
東京富士美術館:新館・常設展示室2
SUMMARY作品解説
本作は、1579-83年に制作されたジャンボローニャによる大理石像の原作《サビニの女たちの掠奪》に基づく作品。同作はフィレンツェのシニョリーア広場に面する通称「ランツィの回廊」に現在も設置されている。原作では女性を抱きかかえる男性の下にもう一人男性の姿がある。「サビニの女たち」の主題はローマ建国時の神話に由来し、ローマの建国者であるロムルスが女性不足に陥った祖国のため、近隣のサビニに住む女性たちを祭りを装って誘い捕えたことに対して、サビニ人たちが逆襲したという場面を表したもの。狂乱の中で女性を逃すまいとする男性の姿を描く。螺旋状に渦を巻き、複雑に絡み合う男女の姿態に、ルネサンス後期のマニエリスムの典型を見ることができる。
ARTIST作家解説
ジャンボローニャの作品による
After Giambologna1529-1608
ベルギーのフランス国境付近の街モンスに生まれる。はじめフランドル地方で修行した後、1550年頃、ローマに赴き、同地でヘレニズム彫刻に感銘を受ける。帰路の途中、収集家ベルナルド・ヴェッキエッティと出会い、フィレンツェでの定住する意志を固める。1559年にはメディチ家のお抱え画家となり名声を博す。代表作には、フィレンツェのシニョリーア広場に面したランツィの回廊に設置してある《サビニの女たちの略奪》《ケンタウロスを倒すヘラクレス》をはじめ、フィレンツェ郊外のプラトリーノ公園内にある巨大な彫像《アッペンニーノ》がある。複雑な動きを取り入れた人体表現は、ルネサンス後期に派生したマニエリスム芸術を象徴している。尚、ジャンボローニャとはジャン・ブーローニュをイタリア語化した呼称である。
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