1811-20年/油彩、カンヴァス
294.5×202.0cm
SUMMARY作品解説
イギリス最高位のガーター勲章を佩用する、摂政皇太子時代のジョージ4世の華麗で威厳に満ちたポーズ。ローレンスは、レノルズ、ゲインズボロなど18世紀イギリスの巨匠に続いて、上流社会の人々の肖像画を描いた。ロマン主義に近い感性を発揮し、彼の描く肖像画は自己の主張を抑え、あくまでも華やかな筆致で、優雅に雄々しく高貴に描くのを特徴とした。この肖像画にもそうした表現が認められる。
ARTIST作家解説
トマス・ローレンス
Thomas Lawrence1769-1830
イギリスの肖像画家。1787年にロイヤル・アカデミーに初出品。1792年にレイノルズの後任として国王の画家となった。その2年後、ロイヤル・アカデミーの会員となり、更には1820年同会長に就任。反ナポレオンの側にあった大人物のほとんどが、ローレンスによって肖像画に描かれている。
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INFORMATION作品情報

1992年10月16日 (金)~11月5日 (木)
西洋絵画名作展—ルネサンスから印象派、20世紀の絵画 中国美術館(中国、北京)
Exhibited: 「英国王室のローブ展」、東京富士美術館、1989
Literature: 「英国王室のローブ展」、カタログ、表紙および16ページ(図版)、東京富士美術館、1989