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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

饗宴 Feast

17世紀/油彩、板

35.0×38.0cm

展示中

西洋絵画 ルネサンスから20世紀まで

会期:2024年07月06日 (SAT)2024年09月29日 (SUN)

東京富士美術館:新館・常設展示室2〜5

画像のご利用について
教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

16世紀から17世紀にかけて活躍したフランドルの画家一族として知られるフランケン一族の中で、最も有名かつ重要な画家がフランス・フランケン(子)である。人物が多数登場する鮮やかな色調の小画面の作品を描き、その代表作はヨーロッパ各地の美術館に収蔵されている。絵が所狭しと並べられた陳列室を描く「画廊画」の創始者の一人で、このジャンルの第一人者ヤン・ブリューゲルにも影響を与えた。祭壇画も描いたが、精緻で優美な画風の小品の分野で本領を発揮し、歴史画、神話画、寓意画を得意とした。また、17世紀フランドルで独自に流行した貴重品キャビネットの装飾のための小絵画にも豊かな才能を見せた。このように、画面の大きさは小さくても、「奥行きのある空間」に「多彩な人物群」を「物語り性豊かに」描くことができたのである。 本作では、屋外で酒宴に興じる古代風の人物が描かれているが、この構図に大変よく似た同画家の作品が他にある。フランスのレンヌ美術館にある《シモン家の饗宴》(1637年)がそれで、背景の舞台装置は異なるものの、テーブルを囲む人物の構成に共通するところが多い。こうした主題は、おそらく作者の最も成功した画像のひとつなのだろう。崖を穿った洞穴の向こうに、緑なす風景がかすかに見える。このような遠近を示す空間設定で、手前の宴席では、身ぶりの異なるさまざまな人物が、赤、青、黄を中心に限られた色彩を効果的に使いながら、巧みに描きわけられている。小品でありながら、全体を大きな物語画のように見せる作者の典型的な作例といえよう。

ARTIST作家解説

フランス・フランケン(子)

Frans Francken the Younger1581-1642

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INFORMATION作品情報

出品歴

2002年9月7日 (土)~9月29日 (日)

東京富士美術館の名品 西洋絵画の400年 そごう美術館[横浜駅東口/そごう横浜店6階](神奈川、横浜市)

2002年5月16日 (木)~6月23日 (日)

西洋絵画の400年 ヴァン・ダイク、ターナー、モネ、モディリアーニら巨匠たちの競演 熊本県立美術館・本館(熊本、熊本市)

2000年10月1日 (日)~12月3日 (日)

西洋名画展—ルネサンスから20世紀 国父記念館(台湾、台北)

1990年11月3日 (土)~12月2日 (日)

西洋絵画名品展 湖巖美術館(韓国、京畿道龍仁郡)

1990年9月22日 (土)~10月21日 (日)

西洋絵画名品展 中央日報・湖巖ギャラリー(韓国、ソウル)

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