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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

御納戸糸威雲龍蒔絵山道頭桶側二枚胴具足 Suit of Armor in Okegawado Gusoku Style with Todo Crest

江戸時代後期(19世紀)/鉄、革、絹、漆

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教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

古風な鉄錆地十八間星兜と大袖を具して威風を備えた具足。胴は連山道頭(つれやまみちがしら)の黒漆塗板札を左脇の蝶番で繋いだ二枚胴とし、正面に華やかな金の高蒔絵で雲龍を描く。胴以外の札は、小札に模した革の切付札を主体とする。威毛はやや緑色を帯びた藍染めで、江戸時代には御納戸(おなんど)色とも呼ばれたが、広義には紺糸威に属する。 兜の鉢裏に「水府紀義徳」、鉄錆地五本篠籠手の冠板(かんむりいた)にも「水府住」「紀義徳」の銘を鐫る。幕末の水戸藩主徳川斉昭(なりあき)は藩の甲冑生産を奨励し、天保13年(1842)には会津藩の明珍右内以下3人の甲冑師を借り入れ、その門から排出した者に、室町時代後期の名工「義通」に因んで「義」を冠した実名を自ら与えた。義徳もその一人である。鍬形台、 の吹返、籠手の手甲に、いわゆる藤堂蔦紋の金物を据え、具足櫃には葉脈のない「丸に蔦」紋を朱漆で描き、藤堂家伝来と伝えている。

ARTIST作家解説

兜鉢銘 水府紀義徳 藤堂家伝来

Signed on kabuto helmet: Suifuki Yoshinori; handed down in the Todo Family

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INFORMATION作品情報

出品歴

2018年3月24日 (土)~5月27日 (日)

大江戸展 長崎県美術館(長崎、長崎市)

2018年1月13日 (土)~2月12日 (月)

鐡華繚乱-ものゝふの美 徳島市立徳島城博物館(徳島、徳島市)

2008年6月19日 (木)~8月24日 (日)

日本美術の名宝展 武士の美 国立美術館(ブラジル、ブラジリア)

2006年8月24日 (木)~11月19日 (日)

日本美術の名宝展 オスカー・ニーマイヤー美術館(ブラジル、クリチバ)

1995年3月15日 (水)~5月12日 (金)

日本美術の名宝展 米州開発銀行文化センター(アメリカ、ワシントン)

1994年5月28日 (土)~7月18日 (月)

日本美術の名宝展—武士の世界 メディチ・リッカルディ宮殿、メディチ美術館(イタリア、フィレンツェ)

1993年2月8日 (月)~3月14日 (日)

日本美術の名宝展 コロンビア国立博物館(コロンビア、サンタフェ・デ・ボゴタ)

1992年1月26日 (日)~3月22日 (日)

日本美術の名宝 キュンストラーハウス(オーストリア、ウィーン)

1991年8月10日 (土)~10月20日 (日)

日本美術の名宝展 スコットランド王立美術館(イギリス、エディンバラ)

1990年2月22日 (木)~4月1日 (日)

珠玉の日本美術の名宝展 サンパウロ美術館(ブラジル、サンパウロ)

1989年5月29日 (月)~7月23日 (日)

日本美術の名宝展 タプローコート・オリエンタルギャラリー(イギリス、タプローコート)

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