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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

編物をする羊飼いの女(羊飼いの女:大判) Shepherdess Knitting (La grande bergére)

1862年/エッチング

31.7×23.6cm

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教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

1855年から始まった「編物をする羊飼いの女」の総決算的な作品であり、その寸法からもGrande(大判)と呼ばれている。デッサンでは、編み物をする女性の手の表情とそれを見るまなざしが細かく見てとれるが、この版画の中では細部が陰影によってつぶされていて、全体を大きなマッスとして捉えようとしていた様子がうかがえる。また、近景に比べ遠景はより細い線で表されていて、デッサンよりも奥行きを感じさせる試みをしていたことがわかる。

ARTIST作家解説

ジャン=フランソワ・ミレー

Jean-François Millet1814-1875

ノルマンディに生まれる。1837年パリに出てポール・ドラローシュに師事。1844年からサロンに農民画を出品。1849年バルビゾンに移住し、農民の生活に抒情的な理想を託した作品を描いた。代表作には《種をまく人》(ボストン美術館蔵)や《晩鐘》(オルセー美術館蔵)がある。温和な構図と画風はジャン=シメオン・シャルダンなどフランス写実絵画の伝統に連なり、下層民衆に尊厳さを見い出して描く精神性はクールベなど同時代の写実主義の特徴でもある。銅版画、素描、パステルの各分野にも優れた才能を発揮した。

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