武蔵 江戸時代末期 元治1年(1864)/鉄、鍛造
刃長72.3cm、反り1.6cm
SUMMARY作品解説
本作は、大鋒で反りの浅い典型的な幕末の打刀姿。鍛えは大和伝の力強い柾目肌。刃文は、直刃で刃縁は明るく冴える。長寸の茎には、表に作者銘、裏に年紀と裁断銘がある。裁断銘には、伝馬丁の獄舎において切れ味鋭く土壇場まで切れ込んだ旨が記されている。因みに、斬り手は、幕府の試御用役の山田浅右衛門家8代目の吉豊(天保10年~明治15年)である。
ARTIST作家解説
清人
Kiyondo
清人は、文政12年生まれ、野鍛冶から身を起こし、嘉永5年、26歳で源清麿の弟子となり、慶応3年6月、豊前守を受領、庄内藩工となる。師匠の清麿没後は、兄弟子が去って行く中で唯一人報恩の念厚く、残された清麿の借財を完済した人物でもある。初期の作風は師清麿同様に馬の歯風の互の目乱に足がよく入った刃文を焼くが、後には柾目肌に直刃を焼くなど、師には見られない新境地を打ち出している。
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INFORMATION作品情報

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