江戸時代前期(17世紀)/紙本金地着色 屏風装(六曲一双)
154.4×361.1cm(各)
SUMMARY作品解説
『源氏物語』を題材にした絵を「源氏絵」といい、原典成立後まもなく絵画化が始まったとされる。以後、中世、近世を通じて、様々な画派によって描かれ、日本絵画の普遍的・古典的テ−マとなった。本作は江戸前期に活躍した岩佐又兵衛の作風に近く、画面を金雲や塀で区分し、源氏物語五十四帖から選ばれた、「桐壺」「明石」など計12場面を配している。左隻上部には「玉鬘」の場面が描かれ、新春に贈る衣装を選ぶ光源氏と紫の上の姿がある。
ARTIST作家解説
岩佐派
Iwasa School
桃山から江戸時代初期にかけて、やまと絵、風俗画を手がけた画家として名を馳せた岩佐又兵衛(勝以)を祖とした画派。又兵衛は戦国大名荒木村重の子。豊かな頬と長い顎の人物描写が特長で、代表作には《山中常磐物語絵巻》があり、近年では、《洛中洛外図屏風》(舟木本)も彼の作であるとの見方が強い。又兵衛の他には岩佐源兵衛(勝重)、岩佐陽雲(以重)などがおり、その他にも多くの門人を抱えていたとみられる。
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INFORMATION作品情報

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