江戸時代中期(18世紀)/絹
88.0×50.8cm
SUMMARY作品解説
陣羽織は、近世以降に、武士が陣中やそれに準ずる場所で威容をととのえるために具足などの上に着用した。一般的には、袖なしで裾開き背割のものが多く、綴織やモール・羅紗・更紗、皮革・木綿・紙子など様々な素材が用いられ、材質や形状・色目や文様などに趣向を凝らしたものが多い。 本作は、袖無裾開き背割の陣羽織の典型ともいえる形状で、生成色の地に金糸にて織り込まれた丸龍と鳳凰、瑞雲が華やかである。黒の羅紗地の切付で表された花杏葉の家紋は、生成色の地によく映えその存在を主張している。裏地は緋色の地で、金糸にて草花模様が織り込まれている。襟は濃い茶色の地に昇竜が表現され、陣羽織に相応しく勇ましさと武運長久の祈念が感じられる。花杏葉の家紋から鍋島家伝来の品と伝えられる。
ARTIST作家解説
鍋島家伝来(推定)
(Presumably) handed down in the Nabeshima family
同じ作家の作品一覧
INFORMATION作品情報

2018年1月13日 (土)~2月12日 (月)
鐡華繚乱-ものゝふの美 徳島市立徳島城博物館(徳島、徳島市)
2008年6月19日 (木)~8月24日 (日)
日本美術の名宝展 武士の美 国立美術館(ブラジル、ブラジリア)
2006年8月24日 (木)~11月19日 (日)
日本美術の名宝展 オスカー・ニーマイヤー美術館(ブラジル、クリチバ)
1995年3月15日 (水)~5月12日 (金)
日本美術の名宝展 米州開発銀行文化センター(アメリカ、ワシントン)
1994年5月28日 (土)~7月18日 (月)
日本美術の名宝展—武士の世界 メディチ・リッカルディ宮殿、メディチ美術館(イタリア、フィレンツェ)
1993年2月8日 (月)~3月14日 (日)
日本美術の名宝展 コロンビア国立博物館(コロンビア、サンタフェ・デ・ボゴタ)
1992年1月26日 (日)~3月22日 (日)
日本美術の名宝 キュンストラーハウス(オーストリア、ウィーン)
1991年8月10日 (土)~10月20日 (日)
日本美術の名宝展 スコットランド王立美術館(イギリス、エディンバラ)
1990年2月22日 (木)~4月1日 (日)
珠玉の日本美術の名宝展 サンパウロ美術館(ブラジル、サンパウロ)
EXPLORE作品をもっと楽しむ

全国の美術館・博物館・アーカイブ機関を横断したプラットフォームでコンテンツを検索・閲覧でき、マイギャラリー(オンライン展覧会)の作成などができます。