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SUMMARY作品解説

本作は古くから知られる傑作《水墨山水図屏風》を彷彿とさせる大幅で、脇書きに「壬申秋日」とあり、同作の描かれた文化9年(1812)9月前後に制作されたことを物語る。まず遠景にそびえる墨色豊かな山の量塊が胸に迫ってくる。続いて中景の漂う雲、近景の森に目をやると、細い山道に山中の人家を目指す村人が見えてくる。文晁の盛期とされる寛政期から晩年へと向かう時期にあたるが、彼の極まりつつある墨画表現の粋を味わえる秀品といえよう。

ARTIST作家解説

谷文晁

Tani Buncho1763-1840

江戸に生まれる。名、字ともに文晁。はじめ加藤文麗、後に渡辺玄対に師事。「八宗兼学」の理念のもと、中国画や洋風画、土佐派、琳派、円山四条派など広く学ぶ。天明8年に仕官。後に老中松平定信の近習となり、《公余探勝図巻》や『集古十種』の制作に携わる。木村蒹葭堂ら多くの文人とも交遊した。異なる画派の特徴を折衷させた多様な画風を示した。渡辺崋山ら多くの門人を出し、関東方面に南画の新たな画派を生んだ。78歳で没。

同じ作家の作品一覧

INFORMATION作品情報

出品歴

2021年9月18日 (土)~11月7日 (日)

関東南画のゆくえ 江戸と上毛を彩る画人たち 群馬県立近代美術館(群馬、高崎市)

2020年6月1日 (月)~7月5日 (日)

日本美術の巨匠たち 島根県立美術館(島根、松江市)

2018年3月24日 (土)~5月27日 (日)

大江戸展 長崎県美術館(長崎、長崎市)

2017年7月28日 (金)~8月26日 (土)

江戸絵画の真髄展 〜俵屋宗達から伊藤若冲、渡辺崋山まで江戸絵画260年をたどる〜 金沢21世紀美術館(石川、金沢市)

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