イタリアの画家。生まれ故郷のボローニャを終生はなれず、生涯を独身のまま静かに送った。はじめ印象主義やキュビスム、あるいは未来派や形而上絵画といった前衛の影響も受けたが、後に限られたテーマによる静物画と風景画だけを、穏やかに、純粋に、そして深く瞑想的に描き続けるようになった。その作品は、初期ルネサンス芸術の荘厳で敬虔な造形性と、シャルダンやセザンヌにみる近代絵画の光と造形言語をあわせもち、今日では20世紀最高の静物画家と見なされている。