第一部 故宮の后妃たち|第四章 美食―宮廷の食卓

清朝宮廷の食卓再現

西太后をはじめ皇后や皇妃たちが用いた豪華な食器による清朝宮廷の食卓再現


画琺瑯花卉執壺(がほうろうかきしっこ)》/酒器 清・嘉慶年間 [出品No.151]

この酒器は皇帝専用の工房で作られたもので、「嘉慶年製」との文字がある。嘉慶初期の画琺瑯器(無線七宝)の代表作。国家一級文物に指定される名品である。


画琺瑯八棱開光提梁壺(がほうろうはちりょうかいこうていりょうこ)》/七宝で描かれた八角形の提げ手付き水注 清・乾隆年間 [出品No.168]

提梁壺の八角面の開光(飾り枠)に山水と花鳥図各4幅を交互に並べて描く。本作は、金属と七宝、ガラス加工が一体となった作であり、デザインは西洋式に倣うが図案と主題は中国の伝統的な山水花鳥画を描くという東西文化が融合した優品である。台座の中には油入れがあり、油を燃やし温めることができる。

=中国国家一級文物(国宝)

上記の展示品:北京・故宮博物院蔵

清朝宮廷
清朝宮廷の食卓を再現(イメージ)