故宮博物院について

THE FORBIDDEN CITY民衆に禁じられた宮殿「紫禁城(故宮)」から THE PALACE MUSEUM民衆に公開された宮殿博物館「北京・故宮博物院」へ

紫禁城の名前の由来

古代中国では、天帝てんていの都は天の中心にあって不動の北極星に位置すると考え、その宮殿を紫微垣しびえんと呼びました。「紫禁城」の名前の由来は、地上の紫微垣である「紫宮」と、庶民の立ち入りを禁じた「禁地」を重ねた「紫宮禁地」の省略であるとされています。

歴史

明朝(1368~1644年)第3代永楽帝が1406年に造営。現在の宮殿は多くが清朝(1644~1912年)の時代に修復・建造されたものです。ラストエンペラー・溥儀が紫禁城を退去し、「故宮」と呼称が変わるまでの約500年間に24人の皇帝が居住しました。故宮博物院は1925年にオープン。

面積

南北961メートル、東西753メートル、敷地は72万平方メートル(東京ドーム約15個分)の規模を誇ります。高さ1Oメートルの城壁に囲まれ、その外に幅52メートルの濠がめぐらされています。

部屋数

俗説では紫禁城の部屋は「九千九百九十九半」とされます。天宮が一万室から成るため、地上の紫禁城は半間分だけへりくだったのだというのです。現在の故宮博物院の建物の数は980棟、部屋数は8700室にのぼります。

故宮のテーマカラー

黄瑠璃瓦の屋根と朱色の壁が故宮のシンボルです。黄色は土に属し中央を指し、赤は盛んな光を示し南を指すという意味がこめられています。また「黄色」は皇帝の勅許なしには用いることができない「禁色」でした。

[所蔵品]

約180万点の文物を所蔵。

[世界遺産]

1987年には、ユネスコ世界遺産に登録されました。

[来場者]

年間約1000万人の来場者を迎えています。

故宮みどころMAP

面積:約72万平方メートル(東京ドーム約15個分)

故宮マップ 后妃たちが暮らした後宮・東西十二宮 武英殿 上書房 奉先殿 毓慶宮 坤寧宮 箭亭 文淵閣 寧寿宮 后妃たちが暮らした後宮・東西十二宮 養心殿 神武門 18世紀、乾隆帝(けんりゅうてい)は清朝の黄金期を謳歌 午門