去る2009年2月15日と3月1日に「大三国志展」前橋展に伺いました(当日の私のスケジュールは私の個人ブログをごらんください)。掲載が遅くなってしまいましたが、ここで少しレポートさせていただきたいと思います。
会場に入ると、まず左手にシアター・コーナーがあり、イメージ・キャラクターの曹操・劉備・孫権が登場する映像などとともに「レッドクリフ」PartⅡの劇場予告を見ることができました。正面には「曹全碑」の拓本があり、右手には吉川英治の複製原稿や横山光輝氏の漫画の原画が置いてあります。
「物語でたどる三国志」の展示で個人的に興味深いのは、明時代の有名な画家・書家である文徴明の書である「「前後赤壁賦」冊」です。これは天津博物館所蔵のものですが、もともとは清朝宮廷の旧蔵品で、この前橋展のみの出品とのことです。ぜひご覧いただきたいと思います。ちなみに、「前後赤壁賦」は北宋の蘇軾の作品です。
「出土品でたどる三国志」では、連弩の複製品が展示されている箇所で、「レッドクリフ」PartⅡのワンシーンで、金城武扮する諸葛亮(孔明)が連弩を操作する写真が飾られております。これもこの前橋展のみです。
この前橋展でも後漢時代のガラスの瓶である「玻璃瓶」が展示されていましたが、よく見ると、瓶の下の緑色の部分が光っているように見えました。こんなことは初めてだったので、学芸員の方に「瓶の中に豆球か何かを入れられましたか?」などと伺ってしましました。当然そんなはずはなく、「当たっている光の加減によるものだろう」とのことでしたが、非常に美しく神秘的な光に見えました。
展示の最後に諸葛亮の像があります。出口を抜けると、売店がずらっと並んでおりますが、その反対側に『三国志』人物事典のパネルが展示されております。パネルでの人物の顔は全て横山光輝『三国志』のものになっております。これらもぜひご覧ください。
最後の「大三国志展」となる前橋展も非常に興味深いものになっておりますので、皆様、ぜひ足をお運びください。
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