遅ればせながら
新年最初はおめでたい話をとおもったので
を神さまとしてまつっている
「関帝廟(かんていびょう)」のお話をします。
BS JAPANでいまやっている「
皆さん見られていますか?
三国志の英雄
義理人情にあつく日本でも人気の武将です。
いま、中国では12世紀以降
儒教・仏教・道教などで
神格化されて神様のひとりとなっています。
武将として、非常に強かったので当然
「武神」としてあがめられ、
また、劉備との旗揚げまえに塩販売の仕事をしていた事や
信義に厚かったこと、
算盤(そろばん)を開発したという伝説などから
いまや「商売」の神様にもなっています。
ぼくも以前、中国の商店で
神棚に を祭り、お店の開店時に
地面に這いつくばって拝む店主の姿をみて
中国では本当に神様となっているんだなあと実感しました。
日本では華僑の人たちが
中華街に「商売の神様」としてつくったのが「関帝廟」。
「関帝廟」として呼ばれる以外もいれて日本で
を祭っているところは10数箇所あります。
ぼくも各地、北海道から沖縄まで見に行きましたが
やはり、見に行く価値があると思われるのは
立派な神戸関帝廟と横浜関帝廟、あとは大阪関帝廟
あたりでしょうか!?
さて、他の国の関帝廟事情は多少違います。
ぼくの知る限りの情報としては
中国や中国台湾などは公的に国家がつくったものと、
民間で作られたものの両方があります。
主に”武廟”と呼ばれます。
の義の精神をうまく国家の政策に取り込もうとした
部分もあったようですね。
中国の関帝廟は多すぎて数が数えられないくらいです。
河南省の関林、湖北省の関陵、山西省の解州関帝廟
が「三大関帝廟」といわれます。
中国台湾でも、多数ありますが
東山武廟、行天宮、祀典武廟、忠義堂、文武廟
など有名です。
韓国にも「関王廟」と呼ばれる関帝廟があります。
東廟、南廟などが有名ですが
韓国の関帝廟事情は特殊で、
豊臣秀吉が朝鮮出兵をしたときに
援軍できた中国明(みん)の軍隊が作っていったのが
発祥だそうで多少複雑な背景があるようです。
そのあたりのことはおいておいても
1800年前の人物の関連スポットとして
今も今後も各国に残り続ける
「関帝廟」は世界の三国志ファンに
とっても大事な場所ではないでしょうか。
三国志スポット「関帝廟」のご紹介でした!
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解州関帝廟には、20年前に中国旅行した時に、行きました。
たしか、最古の関帝廟で、関羽の使った青竜刀、って置いてありましたよ、
ええ〜!?ほんとか〜!?
と、思いましたが、なにしろその時の旅行で兵馬傭とか、陝西省博物館や故宮も見ましたので、歴史ある本物を目の当たりにしたので、信じました。
横浜には、今度行ってみようと思います。
ありがとうございます。
詳しくは研究者満田先生に聞かないといけませんが、
関羽だけでなく三国志の人物がもつ武器などは
大半当時の本当の姿ではないそうですね。
青龍刀などは三国時代以降に出来たそうです。
ただ、関羽が”鎧姿のうえに着物をまとっています”が
三国時代そのスタイル自体はあったようですね。
物語「三国志演義」のイメージで知っているので、
架空と判っていても実物のものがあることで
雰囲気を味わえるのではないでしょうか?!
横浜関帝廟へ行かれらまたご感想お聞かせくださいね。