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教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

クリムトが18歳の頃の作品。この頃のクリムトは、弟のエルンスト・クリムト、画家のフランツ・マッチュと共同で「芸術家商会」を営み、ウィーンのブルク劇場やヘルメスヴィラ、美術史美術館などの壁面や天井の絵画装飾を手がけていた。 グリーン系の落ち着いた色調でまとめられた画面の中で、ひときわ目を引く少女の瞳の青と唇の赤、そして胸元を飾るネックレスの輝く白が印象に残る。 若き日の小品ではあるが、後のクリムトの絵画を特色づける装飾性の萌芽を感じることができる貴重な作品。

ARTIST作家解説

グスタフ・クリムト

Gustav Klimt1862-1918

金工師エルンストの息子としてウィーン近郊のバウムガルテンに生まれる。1876年からウィーンの工芸美術学校で絵を学ぶ。当初は古典主義に根ざした作品を描いていたが、近代主義的なユーゲントシュティールに関心が移り、1897年にはウィーン造型芸術家協会(キュンストラーハウス)を脱退し、ウィーン分離派を設立した。1901年からの約10年間は「黄金様式」と呼ばれ、金を用いたきらびやかで装飾的な絵画表現を用いて制作した。とくに1903年の旅行中にラヴェンナで見たビザンティン時代の金のモザイク画が「黄金様式」の確立に大きな影響を与えた。分離派内の対立により1905年に友人たちのグループと分離派を脱退し、1908年にクンストシャウ(美術展)を組織。ここでエゴン・シーレやオスカー・ココシュカといった初期表現主義の寵児たちを見いだした。1910年以降主な国際芸術展で入賞し国際的な名声を得た。日本美術や中国美術などを収集・研究していたことでも知られ、それらの影響は彼の作品の空間的表現、視覚的効果、東洋的モティーフに見ることができる。

同じ作家の作品一覧

INFORMATION作品情報

出品歴

2023年11月28日 (火)~2月28日 (水)

心象とまなざし─東京富士美術館所蔵 西洋肖像画展 南山博物館(中国、深圳)

2023年8月5日 (土)~11月12日 (日)

時代の顔─東京富士美術館蔵西方人物絵画精品展 国家大劇院(中国、北京)

2023年4月19日 (水)~7月23日 (日)

西方人物絵画400年─東京富士美術館蔵精品展 上海宝龍美術館(中国、上海)

2022年12月27日 (火)~4月5日 (水)

心象とまなざし─東京富士美術館所蔵 西洋絵画精選展 遼寧省博物館(中国、藩陽)

2013年4月21日 (日)~6月2日 (日)

クリムト 黄金の騎士をめぐる物語 宇都宮美術館(栃木、宇都宮市)

2013年2月22日 (金)~4月7日 (日)

クリムト 黄金の騎士をめぐる物語 長崎県美術館(長崎、長崎市)

2012年12月21日 (金)~2月11日 (月)

クリムト 黄金の騎士をめぐる物語 愛知県美術館(愛知、名古屋市)

2009年10月24日 (土)~12月20日 (日)

絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡 名古屋市美術館(愛知、名古屋市)

2009年8月1日 (土)~9月27日 (日)

絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡 松本市美術館(長野、松本市)

2009年6月6日 (土)~7月20日 (月)

絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡 ひろしま美術館(広島、広島市)

2009年4月4日 (土)~5月24日 (日)

絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡 札幌芸術の森美術館(北海道、札幌市)

2009年1月30日 (金)~3月25日 (水)

絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡 北海道立帯広美術館(北海道、帯広市)

2007年7月14日 (土)~11月25日 (日)

印象派とその源流展 モネ、ルノワールとバルビゾン派の巨匠たち──東京富士美術館コレクション メルシャン軽井沢美術館(長野、北佐久郡御代田町)

2002年10月12日 (土)~11月10日 (日)

西洋名画への招待展 バルビゾンからモダーンまで 網走市立美術館(北海道、網走市)

来歴

来歴: ツィンペル家(ウイーン) Mr. and Mrs. Zimpel, Vienna 2001年、東京富士美術館購入

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