ピエトロ・ベンヴェヌーティ( Pietro Benvenuti)の作品が 1件見つかりました。
Pietro Benvenuti 1769-1844
イタリアのアレッツォに生まれたベンヴェヌーティは、1781年からフィレンツェのアカデミア美術学校で、ジュゼッペ・ピアットリ(Giuseppe Piattoli)(1743-1823年頃)やサンテ・パチーニ(Sante Pacini)(活躍期:1762-90年)ら、新古典主義の画家たちに学んだ。その後、1792年から1803年にかけてローマに渡り、ローマでの新古典主義運動の中心的画家ヴィンチェンツォ・カムッチーニやアントニオ・カノーヴァに大きな影響を受けた。このローマ滞在中には、アレッツォのマルカッチ司教のために《聖ドナートの殉教》(Martyrdom of St Donatus)(1794年、アレッツォ大聖堂)を制作している。1803年、トスカーナ大公妃でナポレオンの妹エリザ・バッチョッキ(旧姓ボナパルト)に宮廷画家としてフィレンツェに招かれ、フィレンツェ美術アカデミーの校長にも任命されるなど、フランス統治下のイタリアで活躍した。また同年、ローマのアカデミア・ディ・サン・ルカ(聖ルカ・アカデミー)の会員にも選出されている。 《エリザ・バッチョッキと娘》(Elisa Baciocchi and her Daughter)(1809年、ヴェルサイユ宮殿美術館)などのような宮廷肖像画を手がけるとともに、古典の研究に基づいた新古典主義の歴史画も描いている。ナポレオンから依頼を受けて、1806年のイエナの戦いの勝利を描いた《サクソン人の誓い》(The Oath of the Saxons)(1812年、ピッティ宮殿)は彼の代表作である。