東山魁夷「秋映」個人蔵



狩野元信 四季花鳥図屏風(六曲一双のうち右隻・重要文化財)白鶴美術館

土田麦遷「大原女」 山種美術館
 富士山は、もっとも日本人に愛されてきた山であり、日本人の暮らしにとけ込みつつ、美を愛する心を育んできました。その美しい山容から、古来霊峰として尊ばれた富士山は、江戸時代になると、一般の人々にも身近な存在となり、それまで以上に多くの絵画や工芸作品にあらわされるようになりました。
 桜もまた、日本人の暮らしに深くかかわり、花といえば桜といわれるほど日本人の美意識に最もよく共鳴する花のひとつです。いにしえの平安朝以来、美術工芸の意匠にさかんに取り入れられ、まさに日本人の美意識に深く溶けあった花といえましょう。
 本展では、富士と桜が広く親しまれるようになった江戸時代以降の作品を中心に、日本画・工芸の名品約120点をご紹介します。富士と桜に込められた日本美の粋を、心ゆくまで味わっていただきたいと思います。

渡辺始興 吉野山図屏風 個人蔵

船田一琴 桜花瓢形酒注
東京国立博物館

柿右衛門様式 色絵人形
出光美術館

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