相模 鎌倉時代末期(14世紀)/
刃長27.5cm、反り0.1cm
SUMMARY作品解説
本作は、松平忠直ゆかりの松平家旧蔵で、初代の越後守宣富が、享保3年4月17日、襲封の挨拶に登城した際、将軍吉宗より下賜されたもの。形状は、平造で三ッ棟、反り僅かにつき、鍛えは、板目に杢目が交じり、肌立ち、地沸がよくつき、地景が頻りにいる。刃文は小互の目に小湾たれ交じり、僅かに砂流しかかり、匂い深く頻りに金筋、稲妻を交えるなど、相州然とした華やかな作域となっている。 本刀には、後藤家の揃い金具が付され、鞘は石目金地に蛭巻きの平蒔絵、五三の逆さ桐を高蒔絵した見事な拵と、本阿弥光勇の宝暦10年9月3日、代金子20枚の折紙がある。
ARTIST作家解説
行光
Yukimitsu
行光は俗名藤三郎、五郎入道正宗の父と伝え、兄大進坊祐慶と共に相州伝の元締格に当たる巨匠である。初期の作風は、身幅は狭く、反り強く刃文は直刃かほつれ刃、小乱のおとなしい出来。後期は、身幅が広めになり、反りがつき刃文は大模様になり、沸多く金筋・稲妻を交えた華やかな出来になる。
同じ作家の作品一覧
INFORMATION作品情報
2018年7月1日 (日)~8月19日 (日)
美しき刃たち〜東京富士美術館コレクションと福島の名刀〜 福島県立博物館(福島、会津若松市)
2018年1月13日 (土)~2月12日 (月)
鐡華繚乱-ものゝふの美 徳島市立徳島城博物館(徳島、徳島市)
2008年6月19日 (木)~8月24日 (日)
日本美術の名宝展 武士の美 国立美術館(ブラジル、ブラジリア)
2006年8月24日 (木)~11月19日 (日)
日本美術の名宝展 オスカー・ニーマイヤー美術館(ブラジル、クリチバ)
1992年1月26日 (日)~3月22日 (日)
日本美術の名宝 キュンストラーハウス(オーストリア、ウィーン)
EXPLORE作品をもっと楽しむ
全国の美術館・博物館・アーカイブ機関を横断したプラットフォームでコンテンツを検索・閲覧でき、マイギャラリー(オンライン展覧会)の作成などができます。